1ミリも役に立たない合格体験記
誰も読んでいないんだから好き勝手書こう。
登録販売者の試験について。
ドラッグストアには日頃さんざんお世話になっている。しかし「ここで働きたい!」と思ったことは一度もない。昨今話題の人手不足、内容に見合わぬ薄給そして激務、競合他社との生き残りをかけた死闘…聞くだけ聞いて、怖気づいている。
そんな私だが5年前に「なんかおもしろそーよさげー」という理由で登録販売者の試験を受けた。理由からして頭が悪そう。
まず、試験情報の詳細もロクに調べず真っ先に受験料を支払いに行った。
クスリ関係???これ受験資格ないの!?受けられるじゃーん☆という軽薄なノリのなせるわざ。
受験料がまたバカ高いのなんの。14,500円也。
支払い前に額を把握していたとはいえテン下げである。受験料さえ支払っちまえばケツに火が点くだろ、とでも思っていたのだろうか。
当時は新しい職場で業務知識を得ることに精一杯の日々だった。受験料支払いの後に買ったはずの過去問題集も、あっという間に積読の仲間入りを果たした。頭の片隅には「14,500円…」って苦い記憶だけが残った。
8月も終わり、14,500円の後悔がじわり。
時間だけたっちゃってあらやだわァ、大枚はたいてあーた何もしてなくない?いいのCA4LA???と焦燥感が私を逃さない。
過去問題集を開く。
以下章ごとの所感。
1章:へーこういう内容かぁ。なんかいけそー(思えばこれが過ちだった)
2章:大好き人体(ここに1番時間をかけた。人体の仕組み系大好き人間だから。ほんと大好きだから。)
3章:今までの人生でお目にかかったことのない漢字。読めねェ゙…!というかこのボリューム!(最初に始めるべきは3章だったし、1番時間をかけるべきも3章だった)
4章:後述
5章:なんだか3章飽きてきたしちょっと最後の方見てみるかーあーなんかこれ系統的には1章っぽいー()
マイペースに試験勉強を進め、漢方フェス開催中な3章のすべてを網羅できるわけもなく試験当日。
試験会場までの電車内。なんだかんだで手つかずの大自然がひろがった過去問題集4章を血眼になって読んでいく。
読んでいく、と言ってもそれは他の受験生がするような上品なものではない。
その実「解説の丸暗記」である。泥臭い。
会場最寄りの駅の改札を出る。
さあ、会場へ向かおう。
どういけばいいk…あれっ。
受験票がない♡
当時覚えていたのは、最寄り駅、試験会場、あと受験番号だけ…
さすがにプチパニックになった。
たしか〇〇大学が会場だから…とGoogleマップにすべてを託し、無事に着いた。
途中「会場はコチラ→」的な立て看板もあった気がする。
会場に着き、真っ先に向かったのは受験する教室ではなく本部。
正直に打ち明けるのだ、「呆れたことに受験票を忘れてしまいました」と。
免許証を提示すると、本部のお姉さんが「再発行」の赤字が印字されたまっさらな受験票に、私の氏名・受験番号・会場名(〇〇大学✕✕キャンパス)を書いてくれた。
なーんだ。忘れてもなんとかなるもんだ。
なにもかも振り切る全速力で教室へ向かい到着すれば、すでに試験についての説明が始まっている。そこはかとなく罪悪感。
・・・ちょっとなんかここ寒い!!!!!
ようやく心臓のドキドキも収まったかしら、くらいのところで試験開始。時に急かされるままに解答を進める。自信120%!な問題もあれば、うわこれなんだろきっとこれな問題もあり、なかなかエキサイティングじゃないか…
時間を目一杯使い前半戦終了。
ここからも決して気は抜けない。昼休憩は昼休憩ではないから。昼休憩中も、中途半端でいまだに網羅しきれていない部分を脳に叩き込まなきゃいけないから。必死で過去問題集を読む。優雅に焼きそばパンなんて食ってる場合じゃねぇんだ。
そして後半の試験も受け、なんとか終了。
長丁場の疲労困憊。
時は経ち結果も出たころ、意気揚々と役所へ点数照会に。
・全体の正答率が70%以上(84問以上で合格)
・各分野の正答率が35%以上
↑このどちらも満たして合格だが、3章はなんと、あと1問でも間違えていれば不合格だった。全体の点数もそう。章を問わず、あとどこかしら1問でも落としていたら、ダメだった。ギリギリでいつも生きていたいわけじゃないのに。
この経験で学んだことは、
医薬品奥が深い
人体おもしろい
準備は計画的に
忘れ物注意
この4つ。
以上。